【Excel関数】切り捨て、切り上げ等の面倒な労働時間、残業時間をCEILING関数で計算する方法

9時出勤だけど、当然、皆さん早めに遅刻しないように出社するので、8時50分にタイムカードが押してあるなんてことが日常茶飯事だと思います。

そんなタイムカードの計算ですが、下のような表で9時出社ならみなさんはどのようにしていますか??

時間の計算って単純に引き算すればいいだけじゃないので、頭で考えるのも、電卓で計算するのもめんどくさいですよね。それが毎月のことだとなおさらですよね。

今回はそんなめんどくさいタイムカードの計算を簡単にできる関数をご紹介したいと思います。

【Excel関数】切り捨て、切り上げ等の面倒な労働時間、残業時間をCEILING関数で計算する方法

CEILING関数を使って時間を切り上げる

出勤時間の切り上げを設定します。

出勤時間は『9:00』で、こちらも15分刻みで時間を管理しているので、8時45分以内は9時スタートとして切り上げます。

このような15分刻みの切り上げを行うのに最適な関数はCEILING関数になります。

CEILING(シージング)関数とは?

基準値の倍数のうち、最も近い値に数値を切り上げる関数です。

=CEILING(数値,基準値)

…という感じで、ちょっと堅苦しくいうとなんだかわかりにくいですので、実際に当てはめて使ってみたいと思います。

CEILING(シージング)関数の使い方

セルB4では出勤時間が『8:55』になっています。

しかし、勤務時間の開始時間は『9:00』になります。必ず『9:00』スタートで計算していきたいので、15分刻みで出勤しているものを『9:00』スタートで計算させるような(繰り上げて計算させる)時に便利な関数がCEILING関数です。

式は以下のようになります。

=CEILING(B4,”0:15″)

解説

今回は15分刻みでという式にしているので、セルB4(9:00)に対して『0:15』ということで時間を『”(ダブルクォーテション)』で囲みます。

ちなみに10分刻みなら”0:10″というようになります。

【Excel関数】FLOOR(フロアー)関数を使って切り捨てる

次は退勤時間の切り捨てを設定します。

定時は『18:00』で、こちらも15分刻みで残業時間をつけているので、18時15分以内の残業はカットになります。

このような15分刻みの切り捨てを行うのに最適な関数はFLOOR関数になります。

FLOOR(フロアー)関数とは?

基準値の倍数のうち、最も近い値に数値を切り捨てる関数です。

=FLOOR(数値,基準値)

やはり堅苦しくわかりにくいので実際に当てはめてみます。

FLOOR(フロアー)関数の使い方

セルC4では退勤時間は『18:01』になっています。

しかし、残業時間のカウントは15分刻みなので、『18:15』からになります。必ず『18:15』スタートで計算していきたいので、15分刻みで残業しているものを『18:15』スタートで計算させるような(切り捨てて計算させる)時に便利な関数がFLOOR関数です。

式は以下のようになります。

=FLOOR(C4,”0:15″)

解説

残業時間も15分刻みでつくという式にしているので、セルC4(18:01)に対して残業が開始される時間は『0:15』刻みということなので、時間を『”(ダブルクォーテション)』で囲みます。

ちなみにCEILING関数と同じように10分刻みなら”0:10″というようになります。

【Excel関数】MAX(マックス)関数を使って残業時間を計算する

先ほどの表に遅刻(早退)時間の計算も付け足してみました。

遅刻(早退)時間も計算してみましょう!

MAX(マックス)関数とは?

数値の最大値を求める関数です。

=MAX(数値 1, [数値 2], …)

MAXの後ろにつく、かっこの中の数値で最大のものを表示することができます。

では、実際に使ってみましょう!

MAX(マックス)関数の使い方

MAX関数を使って残業時間を計算します。

セルF4では残業はゼロなので『0』を表示し、F5では30分残業をしているので、『0:30』と表示するようにします。

=MAX(0,E4-$I$3)

解説

数値1が『0』で数値2にあたる部分が『$I$3』となり、Iは定時(18:00)を参照しています。

定時のセルは固定でいいので、絶対参照『$』が付きます。

絶対参照をつけるとコピーしても『$I$3』参照が固定となります。

絶対参照は『I3』の上で『F4』キーを1回押します。

遅刻(早退)時間を計算するには、残業時間の計算と同じようにしてMAX関数で計算します。

=MAX(0,D4-$H$3)

というようになります。

残業時間計と遅刻(早退)時間計の計算の仕方

残業時間計と遅刻(早退)時間計の計算は総計でいいので、SUM関数を使います。

残業時間計は以下の通りになります。

=SUM(F4:F12)

遅刻(早退)時間計は以下のようになります。

=SUM(G4:G12)

今回はタイムカードの切り捨て、切り上げ計算をやってみました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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